久し振りのブログとなってしまいました。(有馬の担当ブログです)
少し前になりますが、先日、今年初めてのライブに行って来ました。
草月プラザで行われた、「蓮沼執太 unpeopleー初演ー」。
草月プラザは文化施設「草月会館」(設計:丹下健三・1977年竣工)
の1階にある、イサムノグチによる石庭です。
ガラス貼りの建物の正面玄関を入ると2階吹抜の大空間となっていて、
そこに五層程の高低差がある回遊式の石庭があります。
天井には数カ所のトップライト、街を切り取るような開口部、水も流れていて、
所々に座れるような場もあります。
外壁のガラス越しには赤坂御所や公園の緑、建物前の青山通りもよく見える空間です。
撮影はNGだったので、ホームページから。
演者と観客が自由に歩き回るインスタレーションだったので、
演者のすぐ側で演奏を見ながら、
水の近くで水音と重ねながら、
外の風景やトップライトからの光を眺めながら、
スピーカーや映像の前で演出を楽しみながら、
好きなところで座ったり、立ち止まったり。
この日は「春分の日」で、天気がコロコロ変化する不安定な1日でした。
晴れていたのに急に雨が降ったり、強風も吹いたり、そしてまた晴れたり、、、
でもこの天気がとても良い条件になったと思います。
石庭の水の流れ
豪雨の前、徐々に暗くなる空
激しい雨の水滴
強風で揺れ動く木々の枝葉
急な雨の中を駆け足で去って行く通行人、入口の軒下で雨宿りする人達
青山通りを水しぶきをあげて走る車
雨上がり、屋内に差し込む自然光
様々な要素が時間と共に変化していくのですが、全ての事柄が音楽と一体となっているように感じられて、石庭をウロウロと回遊しながら心地よい居場所を発見できる楽しみもありました。
最後はちょうど雨が止んで再び晴れはじめた時、
音楽と環境、空間、全ての条件が劇的に重なったように感じて、
この瞬間を体験できてとてもラッキーだと思いました。
石庭は「天国」という名前ですが、名にピッタリな満足感で
贅沢な時間を過ごせたと思います。
この日は入れなかった2階のカフェも魅了的な空間に見えたので、
また行ってみたいと思っています。
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