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そんなところに室外機

桜木町駅から歩いて6分ほど、紅葉坂に事務所を借りている。

もう、かれこれ12年になるのだが、最初から古かったエアコンが動かなくなってしまった。


そもそも、数年前からなかなか冷えない、なかなか暖まらない、非力なエアコンだったような気がする。


交換を大家さんに依頼し、状況を説明するために改めて見てみると、なかなかヤバそうな設置状況。

このエアコンはどうやって設置して、その後、どうやって更新をしたのだろうか?

ウチの部屋はバルコニーがない。


写真をご覧頂きたい。

事務所は4階、窓を開けるとその下に室外機の設置スペースがあるが、高い、怖い。



足場を掛けると言うのは、一番安易な選択肢であるが、いちばんコストも掛かる選択肢でもある。


せっかく設計の仕事をしているので、なにか良いアイデアはないか自分なりに試行錯誤してみるのだが、、、、。


サッシは2段に分かれていて、床から腰高までがFIXのガラスが入り、その上が外に開くすべり出し窓になっている。

この、下のFIXガラスを外す事が出来れば室外機の撤去と交換ができ、冷媒管やドレンのつなぎ込みが出来るのではないだろうか??


改修工事が得意な工務店さんに見に来てもらい、そのアイデアを伝え見積を作ってもらった。

大家さんが手配した業者さんは安全性の観点から足場を掛ける選択肢しかないそうで、結果的にガラスを外しての工事に比べると金額が大きくなってしまったよう。



工事の様子。

ガラスは内側押縁だったようで、思っていたよりも短時間で取外しが出来た。

ここまでがガラス屋さんの仕事で、一旦ガラス屋さんは別の現場に向かう。

その後、エアコン屋さんの親子が既存の取外しと新しいエアコンの設置に取り掛かってくれた。


室外機がなくなるとこんな感じになる。

前回の交換も、恐らくこの方法で実施したのではないか、、、、。



横目で工事を眺めながら図面を描いていたのだが、普段疑問に思っている事などを色々聞いてしまう。

エアコン屋さんも話し好きで、結局仕事が終わるまでほとんど話しながら過ごしてしまった。



室外機設置完了。

「高級オーディオは、高い機材ほど余計な機能が取り除かれている、良い音を出すため、そこに集中するから、でもエアコンは高く売る為にいろんな機能を付加している、だから壊れやすいし長持ちしないんだよ。」ですと。

なるほど。冷やすこと、温めることに特化して単純な設計にすれば、もっと長持ちで安いエアコンが出来るのかもしれない。設計者としてはなるべく小さいモノを望むのだが。



エアコン屋さんの仕事が終わる頃、ガラス屋さんも戻って来て、ガラスを再度設置。キレイに納めてもらった。


朝9時からスタートして、夕方4時頃に完了。

デスクや書棚も一旦片付けたので、掃除もできてよかった。

これで、今年の夏は快適に仕事が出来るだろう。


どうなることかと思ったが、無事に完了してよかった。



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