お酒を飲み、酔っ払った状態で思っている事を書くシリーズ、その2です。
私の愛車はclassicMiniです。
33歳の時に中古で購入しました。66,000km走行した状態、諸費用込みで50万円位だったような記憶があります。蓋を開ければ、ボロボロでした。
エンジンルームでエンジンがバタバタ動き、オイルを垂れ流しながら走ってました。
それから20年弱、走行距離は290,000kmに迫っています。掛かった費用や維持費を考えるとそこそこの外車くらいは買えるのかもしれません(笑)
燃費の良い車はいくらでもありますし、今はあまり故障のしない車がほとんどでしょうか?
性能は向上し、全てが数値化されて安全安心、エコな車ばかりになりました。
建築、または住宅に置き換えてみても、同じような話しが出来そうです。
古い民家、私達が育ったような古い家は、冬は寒いし夏は暑い、草臥れた雰囲気を醸し出します。
一方、最近のハウスメーカーが提供する家は、全てが数値化され、夏は涼しく冬は暖かい、隙間風とは無縁で、太陽光発電を利用して光熱費すらカバー出来るような話しも聞きます。
断熱材もたっぷり入って、気密もしっかりして、全館空調で完璧、、、、、。
でも、「窓は開けないで下さいね」とか、「サッシは樹脂じゃ無いと数値がクリアできません」とか。
数値としては完璧なのかもしれませんが、なんだかしっくりきません。
しかし、それを求める人にとっては良い家なのかもしれません、でも全てに強制される話しではないような気がします。
季節を感じながら寒い家に住みたい人もいるんだと思います(極端ですが)。
大きな広い家でも、暖かい部屋と寒い部屋があって、快適な場所を探しながら過ごすことだってあると思います。
寒くても炬燵で暖を取ったり、暖かい灯油のストーブを囲むことで団らんが産まれたり、、、、
全館空調が絶対に正しい訳ではないと思うんですよね。
日本は、古い車は税金が高くなります。
エコカー減税があるなら、オールドカー減税があってもいいのではないかと思います。
車一台作るエネルギーと、大切に長く乗るエネルギーはどっちが省エネなんでしょうか?
東京都の条例で、太陽光パネルが義務化される、というニュースをみました。
あまり政治的な話しは触れないようにしていますが、住宅関連なので少しだけ、、、、、。
太陽光パネルって長く使えるんでしょうか?
実家の屋根に乗せたパネルは10年経って、メンテナンスの案内が来ます、しつこく。
年老いた親は、ここでも心配になってしまいます。
凶暴化している自然災害に対応出来るんでしょうか?
雹が降って割れたりしませんかね?
大量のゴミが発生しませんかね?
太陽光のエネルギーとパネルの生産エネルギーは釣り合うんでしょうか?
ちゃんとフェアトレードされた生産コストとしても、、、、。
大きな豪邸で、省エネ対策が万全に施されて、それでも大きいからそこそこエネルギーは消費する家に家族で住む。
一方、小さな家で、省エネ対策はそこそこだけど、全体のエネルギー消費もそこそこで、豪邸ほどでは無いけど快適、慎ましい家。その家に家族で住む。
どっちが優遇されるべきなんでしょうか?
こうなると自分のセンスに頼るしか無くなるんですが、、、、、。
「長持ちする事がエライ。少し背伸びして良いものを買って、安いモノの数倍は寿命を延ばす。」
「複雑なことを避け、なるべくシンプルに、単純に。」
と言うのが、私の直感です(笑)
太陽光パネル義務化については(勉強不足は否めませんが)、直感としてイヤな感じがします。
載せたい人が載せれば良いんじゃないでしょうかね、、、、。
BUILTLOGICとして、太陽光パネルを載せた家は、2軒のみ。
70軒の戸建て設計実績で、2軒です。
共に、大きな敷地で、日照条件のとても良い、山梨の案件です。
余計なことにコストを割り当てず、もっと暮らしを豊かにする所に割り当てたいなぁと思うのです。
※東京都の条例は、我々、弱小の設計事務所にはあまり関係無いようですね。
大手のハウスメーカーに課される義務のようです。
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